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『祭りの準備』を観た!若き日の竹下景子、杉本美樹の濡れ場あり!U-NEXT

 

祭り

ずっと観たかった映画『祭りの準備』がU-NEXTにあったぞ

前の職場にいたKさんは元女優、ぼくより少し年上でお姉ちゃんみたいな存在だった。元女優といわれてもそんな感じは微塵もなかったが若かりし頃の写真を見せられて納得がいった。確かに美人なのだ。

日活がロマンポルノに路線変更したころ映画に出ないかと誘われたそうだがヌードになるのは嫌だったので断ったらしい。

そんなKさんと『祭りの準備』の話題で盛り上がったことがある。Kさんにとっては女優になろうと決意した思い出の一本だ。

ぼくはぼくで当時人気絶大の竹下景子(なにしろお嫁さんにしたい女優ナンバーワンなのです)が脱いでいる、おっぱいが見えるという噂で名画座を探しまくってやっと観た映画なのだ。

話しがはずむわけですよ。

お前の動機は全く不純だな、と怒られそうですが。

動機はなんだっていいんです。映画は観ることに意義があるんですから。

ストーリーは高知県の片田舎にある漁村でシナリオライターになる夢を持つ若者とその周囲の人々を描いた群像劇です。U-NEXTの説明文には「自立への願望に身を焼かれる思いの若者たちが、怒りと夢と憧れを求める青春ドラマ」とある。

青春ドラマというような爽やかでキレイな感じはどこにもない。

あるのは人間そのもので、登場人物は誰もが己の欲望をさらけ出し、泣き、わめき、叫ぶ。酒を飲み、まぐわい、盗みはするわ人も殺す。

そうは言っても騒がしい印象はないのだ。むしろそういう人間たちを静かに優しい視線で描いている。

これは脚本を担当した中島丈博の実体験に基づくものだからだろう。

一歩間違えば猥雑で汚らしい話になるところをカラッと明るく思わず笑ってしまう映画になっている。たとえば森崎東の「喜劇・女は度胸」のように。

主演は新人とクレジットされている江藤潤。『祭りの準備』のあと『純』でも好演していたしテレビ版の『青春の門』も良かった。

ぼくは映画版の『青春の門』よりテレビ版の方がより原作の雰囲気にあっていたと思う。

江藤潤の信介、松坂慶子のカオル、木村理恵の織江もそれぞれ好演してましたが特に玉吉役の信欣三が印象に残っている。

信欣三、原作のイメージそのままというかそれ以上のはまり役だった。ただの食堂のオヤジかと思っていたのが一瞬にして運動家の表情になるキリッとした感じが最高にかっこよかった。

『祭りの準備』に話を戻しましょう。

江藤潤の他には原田芳雄、浜村純、馬淵晴子、ハナ肇、桂木梨江(新人とクレジットされている)、竹下景子、杉本美樹などが出演してます。あ、阿藤快も出てましたね。

原田芳雄演じる利夫はどうしようもないチンピラで金がなけりゃ盗めばいいし実の兄(これも半端もんだが)がムショに入ればその嫁と出来ちゃう始末。昼間から酒のんでケンカばかりしているがどこか憎めない。

普通なら陰鬱なムードになるところだが原田芳雄が演じるとあっけらかんとして乾いたイメージになるから不思議だ。貴重な役者を失ってしまいましたね。

 

当初の目的だった竹下景子の可愛らしさは言うまでもありませんが、同じくらい、いやそれ以上に魅惑的なのが杉本美樹です。

この女優さん、実に生々しい肉づきをしており少しぶっきらぼうな物言いだったり表情がそそられる。

 好きだなあ、杉本美樹。けっこう早い段階で結婚して引退しちゃったみたいですね。出演作もそんなに多くなくてU-NEXTにも脇で出てるのが2本くらいしかないです。

ましてや主演作は一本もラインナップされてません。

まあ彼女の主演作はタイトルからして『温泉スッポン芸者』とか『徳川セックス禁止令 色情大名』とかヤバい匂いがぷんぷんしてますが。

それでも『0課の女 赤い手錠』なんかは海外でもカルト的な人気があるし『野良猫ロック』が観れるんだったら『女番長』シリーズもぜひ配信してほしいですね。

 

U-NEXTで杉本美樹に会えるのは『祭りの準備』のほかは『暴走パニック大激突』『黒木太郎の愛と冒険』『鉄砲玉の美学』の3本でした。どれもぼくは観ていませんが題名からしてとても立派な映画とは思えず期待できそうです。

 

若き日の竹下景子、杉本美樹の濡れ場を見たいというスケベな目的でぜんぜん良いと思うので『祭りの準備』、ぜひ観てください。

 

 *なお本ページの情報は2021年6月時点のものです。最新の配信状況等はU-NEXTサイトにてご確認ください。